求められずにはじめる造形活動
関内地域におけるデザインギバーの実践録
KANMATCHプロジェクトの一つ、若者がまちに飛び込み、様々なことにチャレンジするプラットフォーム「DIVE」
2023年に行われたDIVE活動の作品展が開催されます。期間中はラウンジへはどなたもご自由にお入りいただけます。
ARISA WATANABE Project 展
【日時】 11月14日(木)〜22日(金) 11:00〜17:00 ※月火木金のみ
【会場】benten103 〔横浜市中区弁天通3-47-2フロール横濱関内103〕
【参加費】入場無料
【主催】KANMATCHプロジェクト/DIVE
一般的にデザインの仕事の多くは、解決すべき課題があり、予算が決められ、依頼する / されるの関係で進められる。しかし、私は卒業後に社会に出る前に、自分がやれることから始めるデザインのあり方がないかと考えていた。横浜の関内地域の街づくりプロジェクトに携わっていた私は、好きだったイラスト制作をデザインの依頼をされずに制作する活動を始めた。
関内の街を歩き、気になったお店に入り、その店主に声をかけ、絵をプレゼントすることを宣言し、後日絵を渡す活動である。喫茶店、和菓子屋、花屋、ラーメン屋、中華そば屋、古着屋、パン屋に順次訪れ、店主に絵をプレゼントした。そしてこのやりとりの中で、客として店を利用するだけでは通常知ることがなかったであろう、お店の仕組みや、成り立ちについて聞くことができた。
このような、初対面の人に対して、頼まれていないにも関わらず自分から作品を制作し、それを渡し対話を試みる、新たな関係性を構築を試みる人のこと、また、自分の居場所を自ら作り出そうとする人のことをデザインギバーと名付けた。(写真・文章 ARISA WATANABE Project 展示からの抜粋)